飼育係のasazooブログ! 動物の様子や飼育の話題など安佐動物公園の日々の様子を飼育係がお届けします!

2018/09/24オオサンショウウオが産卵しました!!

当園でのオオサンショウウオの産卵は、3年ぶりでした!

DSC_4238イガグリ産卵_ヌシ_スニーカー.JPG

9月15 日には保護個体のクチが産卵し、17 日には当園生まれのイガグリ(1980 年生まれ)が、オオサンショウウオ保護増殖施設(非公開)で 、合わせて約 1000 個以上の卵を産卵しました。
前回の産卵は平成27 年 9 月 13 日でした。
写真は、雄の精子で水が濁っていて少し見にくですが、「イガグリ」と2頭の雄の計3頭のオオサンショウウオが巣穴に入っています。
 
イガグリは平成 19 年(2007 年)に世界初の三世繁殖に成功した個体で、
今回の産卵は 2 度目の飼育下における三世繁殖となりました。また、当園での産卵は 1979年の初産卵以降 100 例目です。
 
 
ぴーちく卵展示_20180919.jpg
産卵した卵の一部(約 30 個)を 9 月 19 日(水)から、当園ぴーちくパーク内「どうぶつ子育ての家」で展示し、一般公開しています。
約30卵ほどですが、オオサンショウウオの卵は数珠つなぎになっており、まるで“真珠のネックレス”のような美しい卵です。
産卵をした巣穴では、「ヌシ」と呼ばれる雄が卵の世話をするのですが、水槽には「ヌシ」がいないので、エアレーションをしたり、時々卵の位置を変えたり、どうしても途中でダメになってしまう卵が出るのでそれを取り除いたりという世話を飼育係が行います。
白い部分が卵で、すでに発生が始まり分裂が始まっています。順調にいけば、11月初旬ごろには孵化するでしょう。
ぜひ見に来てくださいね!
 
 
GS産卵_ヌシ守る.jpg
卵を守るヌシです。