2019/07/06マンドリルのランマンが亡くなりました
しばらく日にちが空いてしまいましたが、
2019年6月20日にマンドリルの雌、ランマンが亡くなりました。
6月上旬に他個体からの攻撃により背中に傷を負ってしまい、
麻酔下での手術、その後の投薬治療により、一時的に回復傾向にありましたが、
6月18日に再び状態が悪化し、20日に亡くなりました。年齢は10歳でした。
ランマンは、2009年4月4日に京都市動物園で生まれ、
2014年7月22日に安佐動物公園にやってきました。
雄のトヨタロウとは、年の差がありながらとても仲が良く、
ランマンの「毛づくろい」おねだりに対して、
トヨタロウが何度も優しく応じてあげているのが印象的でした。
↑ ランマンを毛づくろいするトヨタロウ
2頭の仲のよさのおかげで、安佐動物公園において、
2年前に雌のマリン、1年前に雄のアサマルが誕生しました。
マリン出産の際には、初めての子育てということもあり、ぎこちなさが目立ちましたが、
アサマルの出産の際には、立派な母親として子育てをする姿がみられていました。
↑ アサマルを抱くランマン(左)と様子が気になるマリン(右)
これから、更に、マンドリルの繁殖に貢献してくれることを期待していたため、残念です。
ランマンの訃報を受けて、各地からお花や果物、手紙などのお気持ちを届けていただき、
来園者の方々からも、ランマンを惜しむ言葉や残された3頭への励ましの言葉をたくさんいただきました。
あらためてランマンが多くの方々に愛されていたのだなと実感しています。
本当にありがとうございました。
現在、父親のトヨタロウ、娘のマリン、息子のアサマルの3頭で同居展示をしています。
3頭の間で緊張状態はなく、親子の間でグルーミングし合ったり、子ども同士で遊んだりと、穏やかな生活を送っています。
↑ アサマル(右)を毛づくろいするトヨタロウ(奥)と気を引くマリン(左)
ランマンの死を無駄にすることがないよう、
これからも、マンドリルにとってよりよい飼育環境を目指していくとともに、
個体同士の関係性をしっかり観察していきたいと思います。
これからも安佐のマンドリル一家をあたたかく見守ってください。
サル舎飼育担当者