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| お話:嶋田浩明(飼育技師) |
■動物番組などでおなじみのシマウマですが、いつも食べられる役ばかりで、その暮らしぶりはなかなか紹介されません。ここでは、そんなシマウマにスポットを当てて紹介します。
シマウマは3種類
■シマウマはアフリカに生息していて、サバンナシマウマ、グレービーシマウマ、ヤマシマウマの3種類(種)がいます。このうち最も生息数の多いサバンナシマウマの亜種、グラントシマウマを安佐動物公園で飼育しています。テレビで紹介されるのはたいていグラントシマウマです。
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写真左 野生のグラントシマウマ(サバンナシマウマ)
写真右 グレ−ビーシマウマ(グラントシマウマよりシマもようがこまかい)
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群れで暮らす
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グラントシマウマは群れで暮らす習性があるため、当園では15頭前後の群れで飼育しています。この中でおとなの雄1頭と複数の雌とその子からなる「ハレム」とよばれる5〜6頭のグループと、雄だけの数頭のグループに分かれています。
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写真:子どもがいるハレムの群れ |
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雄はたいへん
■雌はどのシマウマも子どもを残すことができますが、雄はハレムのリーダーにならないと子どもを残すことができません。雄どうしは闘争(ケンカ)によってハレム(雌)を手にいれようとします。そのため、ほぼ1年中雄どうしの争いを見ることができます。
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写真左▲ ケンカはにらみ合いから
写真左▼ お互いのカカトをねらってかみつく
写真右▲ 前足をかけて相手より高い位置をアピール
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こどもはフワフワ
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妊娠期間は約1年で、ほとんどが夜中に寝室で出産します。子どもは生まれてすぐに立ち上がろうとし、1時間くらいで立つことができます。
生まれたての子どもは、毛が長くちぢれていて、フワフワとした、かわいらしい感じです。
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写真左▲ 生まれて1時間くらいで立つことができる(生まれた日の写真)
写真左▼ 2、3歳までは長くちぢれた毛につつまれ保温に適している
写真右▲ 半年くらいは母乳が主で、離乳は1年ほど
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開園以来の人気者、100頭を超える繁殖
■1971年の開園時に雄1頭、雌2頭で飼育を始めました。順調に繁殖し1999年には100頭目が生まれ、その後も毎年1〜2頭が繁殖しています。このようなデータを積み重ねて妊娠期間など繁殖に関するデータも充実し、調査記録集第4号「グラントシマウマ」としてまとめ、動物科学館で販売しています。
群れで飼育しているため、雄どうしの闘争や個体間の社会生活などを観察することができます。
展示場の様子
■約100m×20mの土の展示場で飼育しています。まん中に飲み水用の池があります。数か所に短い木の柵があり、シマウマどうしが追いかけっこをしたときに、うまく逃げられるようにしてあります。
近くのヒヒ山からは、ガラス越しに真上から観察することもできます。

間近で見ることができる
写真右上 約2000uの展示場
写真右中 キリンとシマウマが見渡せるサバンナテラス
写真右下 ヒヒ山からのながめ
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グラントシマウマのデータ(当園での計測値による)

図:グラントシマウマの生息地 |
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グラントシマウマ(種名:サバンナシマウマ)
Grant's Zebra Equus burchelli bohmi
体長190〜220cm
体高155〜165cm(出生時75〜85cm)
体重250〜300kg(出生時25〜35kg)
尾長40〜45cm
妊娠期間 約370日
発情周期 約23日
発情日数 3〜5日
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