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2020/10/02オオサンショウウオが産卵しました(9/27)

当園で飼育しているオオサンショウウオが、非公開施設(オオサンショウウオ保護増殖施設)で産卵しました。産卵日は令和2年9月27日(日)、産卵数は約500個です。当園での産卵は平成30年9月17日以来の2年ぶりとなります。

 

【産卵個体など】

産卵した個体は1980年生まれの「イガグリ」(2020年11月で40歳)です。イガグリは2007年(平成19年)に世界初の三世繁殖に成功した個体で、今回の産卵は三度目となる三世繁殖です。また、当園での産卵は1979年の初産卵以降101例目となります。さらに、イガグリは17歳で初めて産卵してから今年までに10回以上の産卵経験があり、年齢が明らかな個体では世界最高齢での産卵記録を更新しました。

 

※オオサンショウウオの産卵行動

自然界ではオオサンショウウオの産卵は多くの場合、複数頭の雄と1頭の雌で行われます。繁殖シーズンになると「ヌシ」と呼ばれる繁殖巣穴周辺で一番強い雄が繁殖巣穴を占有し、他の雄が繁殖巣穴に入ることを許しません。しかし、雌1頭が巣穴に入って産卵が始まると「ヌシ」のそれまでの攻撃性がなくなり、他の雄も巣穴に侵入して繁殖行動に参加できるようになります。このような産卵中の「ヌシ」の行動はオオサンショウウオにみられるユニークな行動の一つです。

 

【卵の展示】

産卵のあった場所は非公開施設で、ご覧いただくことはできませんが、卵の一部(約20個)を移動して、10月3日(土)から当園ぴーちくパーク内「どうぶつ子育ての家」で展示します。オオサンショウウオの卵は数珠つなぎになって、まるで"真珠のネックレス"のような美しい卵です。

 

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産卵後の巣穴(ヌシは右上)

 

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数珠つなぎになった卵