繁殖行動
■ オオサンショウウオの巣穴は、川岸の水面下にある横穴で、入り口は狭く奥は広くなっています。夏になるとヌシと呼ばれる一頭の雄が巣穴を占有し他の個体を追い払います。繁殖期の8月下旬に雌が産卵のために入ってくるときには不思議なことに攻撃をしないで受け入れます。同時に他の数頭の雄も侵入します。
■ 産卵行動が終わると、巣穴には元の雄(占有していたヌシ)が残り、ふ化した幼生が離散する翌年の2月頃まで、卵や幼生を守り続けます。卵の時期には顔を入り口に向け、下半身で卵塊を揺らしながら世話をしています。