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2023/09/24アフリカスイギュウのヒデキについて(9/21)

 アフリカスイギュウのヒデキは、昨年から食欲はありよく食べるものの、下痢が続いていました。普段食べている乾草の品質が変わると症状が悪化することから、加齢による消化不良を疑い治療や給餌内容の変更を行いましたが、徐々に削痩が進んでいました。

 919日朝、後肢を踏ん張ることができず、立てなくなっているのが発見され、再度起立させるために治療を試みましたが、立ち上がることはできませんでした。大型の動物は、長時間立てないだけで、すぐに褥瘡ができはじめ、苦痛を与えることになります。翌日以降も症状は改善せず、皮膚の状態が悪化し、食欲も低下してきました。そのため、これ以上の苦痛を与えることは動物福祉上良くないと判断し、921日に安楽殺を選択しました。

 解剖の結果、老衰による筋力低下が起立不能の原因であったと考えられました。

 

 ヒデキは2002831日生まれで、2003年4月24日に群馬サファリパークから来園し、これまでにメスのハルカとの間に、6頭の子供が生まれています。アフリカスイギュウはアフリカのBIG5に挙げられる人気動物で、大きな体と立派な角を私たちに見せてくれた個体でした。アフリカスイギュウは気性の激しい動物といわれていますが、過去に飼育していた個体と比べるとヒデキはおとなしい性格でした。21歳という年齢は、安佐動物公園で飼育した中では3番目に長生きです。

 残念な報告となりましたが、これまでヒデキを応援いただき、ありがとうございました。