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2025/06/09チンパンジーの搬出について(6/24)
安佐動物公園では、令和7年(2025年)6月24日(火)にチンパンジーの雌1頭を多摩動物公園へ搬出します。
今回搬出する個体ナナ(26 歳)は、平成 10 年(1998 年)に世界で初めて、死亡した雄から採取した精子を使い、人工授精に成功し、誕生した個体です。国内の動物園で飼育されているチンパンジーとの間に血縁がなく、国内のチンパンジーの遺伝的多様性を維持する上で非常に重要な個体です。移動後は多摩動物公園で繁殖を目指す予定です。
搬出個体 |
ナナ 雌 平成10年(1998年)7月24日 安佐動物公園生 |
搬出日 |
令和7年6月24日(火) ※当日はナナをご覧いただけません。また、搬出作業等もご覧いただけません。 |
★チンパンジー「ナナ」について
今回搬出する個体ナナは、死亡した雄(フレッド)から採取した精子を凍結保存し、雌(ナオコ)へ人工授精したことで平成10年(1998年)に誕生した個体です。残念ながらナオコは出産した5日後に死亡したため、職員の手による人工哺育で育ちました。他個体とのコミュニケーションが苦手な面がありましたが、長期に渡るケアの結果、現在は群れの中でも落ち着いて過ごせるようになりました。