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2021/12/01「ダルマガエル米」今年も販売します(12/4)

カエルの保全活動の象徴!

世羅町小谷の「ダルマガエル米」を今年も販売開始

 

  

安佐動物公園では、希少なナゴヤダルマガエルの保全活動の一環として平成20年から「ダルマガエル米」の販売に協力しており、今年も新米を12月4日(土)から園内の売店で販売します。

 

1 ダルマガエル米

「ダルマガエル米」とは、世羅町小谷のナゴヤダルマガエルが生息する水田で栽培されたお米(品種:あきろまん)です。この水田での稲作はカエルなどの田んぼに生息する生き物に配慮して、農薬の使用を控え、水田から一度水を抜いて乾かす「中干し」も行っていません。

 

 (販売場所) 安佐動物公園 正門売店「アサンテ」

 (販売価格) 1袋(2kg) 1,300円(税込)

  

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 ダルマガエル米パッケージ

 

※近年の日本の稲作では稲の茎を必要以上に増やさないことなどを目的として、ほとんどの水田で出穂期前に水を一度抜いて乾かす「中干し」を行っています。しかし、中干しの時期はナゴヤダルマガエルの繁殖期と重なり、中干しを行うとオタマジャクシは干からびて死んでしまいます。 

 

2 安佐動物公園のナゴヤダルマガエルの保全活動

ナゴヤダルマガエルは環境省レッドリスト2020で絶滅危惧ⅠB類に指定され、広島県条例でも緊急の保護を要する指定野生生物種とされている希少なカエルです。現在、県内の自然生息地は三次市(2か所)、福山市、庄原市で確認されている4か所のみです。

平成15年、旧神辺町に存在した自然生息地の水田が消滅することになり、広島県主導でカエルを保護し、当園を含む複数の施設で飼育を始めました。

 

 

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ナゴヤダルマガエル

 

 当園では平成17年に飼育下繁殖に初めて成功し、新規生息地の創出を目指して環境を整えた世羅町小谷の水田で地域住民と協力して、これまでオタマジャクシの放流や生息調査、観察会などに取り組んできました。この保全活動は現在も継続しており、小谷の水田では本種の自然繁殖が確認され、定着しています。