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2025/10/21今年も新米とれました! ダルマガエル米(10/25)

安佐動物公園は世羅町小谷の水田で、地域住民との協同で希少種ナゴヤダルマガエルの保全活動に取り組んできました。その水田でカエルなどの生き物に配慮しながら作られた「ダルマガエル米」の新米が今年も収穫されました。

1 ナゴヤダルマガエルと当園の保全活動
ナゴヤダルマガエルは環境省レッドリスト2020で絶滅危惧ⅠB類に指定され、広島県条例でも緊急の保護を要する指定野生生物種とされている希少なカエルです。現在確認されている県内の自然分布地は三次市(2か所)、福山市、庄原市の4か所のみです。
上記4か所とは別に、旧神辺町に存在した自然分布地の水田が平成15年に消滅することになり、広島県主導でカエルを保護し、当園を含む複数の施設で飼育を始めました。当園では平成17年に飼育下繁殖し、人工的な生息地(移入分布地)として環境を整えた世羅町小谷の水田で地域住民と協力しながら、生息調査やオタマジャクシの放流、観察会などに取り組んできました。

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2 ダルマガエル米
「ダルマガエル米」は、ナゴヤダルマガエルが生息する世羅町小谷の上記の水田で、地域住民で構成された「農事組合法人ダルマガエルの里」によって栽培されたお米(品種:あきろまん)です。この水田ではナゴヤダルマガエルなどの水田に生息する生き物に配慮した稲作が行われ、農薬を使用せず、またオタマジャクシが干上がって死んでしまわないよう「中干し」(イネの生育を調整するために水田の水を一度抜いて土を干す作業)も行われていません。
このようにして今年も収穫された新米を、保全活動に取り組む当園でも以下のとおり販売します。

(販売場所) 安佐動物公園 正門売店「アサンテ」
(販売価格) 1袋(2kg) 2,900円(税込)
(販売開始) 2025年10月25日(土)より販売
(なくなり次第販売終了)

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