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2018/09/08長寿世界一のクロサイ「ハナ」が死亡しました(9/8)
当園のクロサイ「ハナ」(雌、推定52歳)が9月8日朝に死亡しているのが確認されました。
1 ハナの経歴
ハナは昭和46年(1971年)7月14日、雄のクロとともにケニアから来園しました。野生個体で、推定年齢5歳(クロは推定4歳)のまだ若い個体でした。
2頭の間には昭和52年(1977年)に初めての子どもが生まれ、以来平成7年(1995年)までの間に10頭の子どもをもうけました。ハナの10頭出産という記録は一時多産の世界記録(現在では世界2位)だったほどです。10頭の子どものうちの8頭は国内外の動物園に移動して繁殖し、現在ではハナの来孫(らいそん)が誕生するなど、飼育下クロサイの種の保存に大きな役割を果たしてきました。
クロとハナは平成11年(1999年)、次世代のクロサイたちに展示場を譲り、第2クロサイ舎に引っ越しました。ハナは平成27年(2015年)に当時の長寿世界記録49歳に並び、以降は記録を更新してきました(出生日が不明のため来園した7月14日を誕生記念日と設定)。
2 死亡の経緯
ハナは、これまで死亡に至るような大きな病気をすることなく過ごしてきました。9月7日は、通常通り運動場に出てお気に入りのヌタ場でごろごろするなど、日中は特に異常はみられませんでしたが、夕方、部屋に入ってからは軽いふらつきと低体温、意識の軽度混濁が見られたため、部屋を暖め、軽い強心作用および興奮作用のある薬剤を注射しました。この際、ふらつきはまだあるものの、注射に対して怒るなど、意識状態の改善がみられたため、部屋の保温などの対応をして夜を過ごさせましたが、翌8日朝、室内で横たわって死亡していました。周囲の敷き藁が乱れておらず、部屋の中央で横たわっていたことから苦しむことなく死亡したものと思われます。今後は、病理解剖を行い死因を調べますが、老衰により天寿を全うしたことは疑いようがありません。
3 献花台の設置
献花台を下記の内容で設置します。
⑴ 日程 平成30年9月9日(日)~9月24日(月・祝)
⑵ 場所 安佐動物公園 入退場門
⑶ 内容 献花台とメッセージノートを設置します。
平成30年7月14日撮影