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2022/04/22本川で保護したオオサンショウウオが死亡しました(4/22死亡、4/23死因追記)

 令和4年(2022年)4月7日(木)に本川にて保護したオオサンショウウオが、4月22日(金)に死亡しました。

 

 

1.保護の経緯

 令和4年4月5日(火) 原爆ドーム前の元安川で当個体と思われる個体が発見される

 令和4年4月7日(木) 平和公園西側の本川にて発見され、保護

 

2.飼育時の様子から死亡まで

  非公開のオオサンショウウオ繁殖施設にて観察を続け、一時はドジョウやアジの切り身を食べたり、脱皮をする状態が見られていた。しかし、4月19日には消化途中の魚を吐き、4月20日には全身が赤みを帯びてきたため、抗生剤等の治療を実施したが、4月22日の朝に死亡しているのを確認した。

 

3.死因について

  解剖して詳しく調べたところ、循環不全と腎不全を疑う病変が認められました。循環不全の影響により肺も損傷しており、そのために体表の毛細血管が拡張し、体表が赤くなっていたと考えられます。 (オオサンショウウオは皮膚呼吸もしているため、肺が損傷すると皮膚呼吸で補おうとして体表の毛細血管が拡張し、体が赤味を帯びてきます。) 今回は一時的に食欲の改善が見られたように思われましたが、腎臓や肺の損傷が激しく回復させることはできませんでした。 多くの方に応援していただきましたが、残念な結果となってしまいました。

 

 

20220422_GS保護個体死亡.jpg

死亡したオオサンショウウオ