安佐動物公園は「広島市にも動物園を」という市民の願いを受け、昭和46年（1971年）9月1日に開園し、令和3年9月1日に50周年を迎えました。この半世紀、当園を支えていただいた皆様へ、心から感謝申し上げます。

　当園は広大な敷地を利用した群れ展示をはじめ、多くの動物種を展示して様々な情報を発信し続けてきました。また、自然環境豊かな動物園として、多くの市民の憩いの場所でもあります。さらにはオオサンショウウオやクロサイなどの繁殖・調査研究を通して、種の保存にも貢献しています。

　一方、開園から半世紀の間に施設の老朽化は進み、動物福祉への考え方も変化してきました。これらに対応するため、今まさに当園の再整備事業計画が進行中です。長期に渡る計画ではありますが、変貌を遂げる安佐動物公園にご期待ください。

　これからも「命を未来へつなぐ」という動物園の役割を果たしていけるよう努めてまいりますので、引き続きご愛顧いただきますよう、心からお願いいたします。

広島市安佐動物公園

園長　　　南　心司