2025/05/09ぺんぎんぷーるの日常⑬ 新しく3羽が仲間入り
春は出会いと別れの季節と言いますが、ぺんぎんぷーるでも出会いと別れがありました。
3月31日にらー(雌、13歳)が1年半にわたる闘病生活の末、死亡しました。
↑闘病前のらー(左、右はペアのくろ。2023年春撮影)
らーはいつもペアのくろの後ろをついて歩くような穏やかな性格で、担当者もフンボルトペンギンのお嬢さんとして接してきました。
まだもう少し...と思っていた矢先のことでした。
しかし、感傷に浸る暇もなく、4月14日に山口県にある下関市立しものせき水族館 海響館から3羽のフンボルトペンギンが仲間入りしました。
搬入日は、同行者が「こんな大雨に降られたことがない」と言うほどでしたが、無事に搬入できて安心しました。
海響館では、とても大事に飼育されてきたようで、移動当日にも体重を測ってくださっていました。
そんな3羽には「おもち」、「ブランカ」、「リサ」という愛称がついています。
対面した瞬間に愛着が湧き、引き続きこの愛称で飼育していきます。
約3時間のドライブののち、ぺんぎんぷーるにやってきたのですが、警戒しつつも好奇心を抑えられないといった様子で、さっそく泳いだり、探索したりしてくれました。
↑搬入直後の様子(首を伸ばして様子をうかがっています)
しばらくの検疫期間を経て、4月23日に当園で飼育していた3羽(あー、くろ、もも)と合流しました。
(あー、くろ、ももはしばらくの間、仮住まいで飼育していました)
先住3羽は、自分たちの場所だ!と何度もディスプレイします。
↑あーともものディスプレイ(大声で鳴いて、なわばりを主張します)
しばらくの間、海響館3羽は、ディスプレイされるたびに右往左往していましたが、血を見るような大きな闘争はありませんでした。ただ、見えない境界線があるかのように交わらず過ごす日々が続きました。
↑左側をあー&ももが主張、右側をくろが主張し、真ん中にいる肩身が狭そうな海響館3羽
ところが、ある時見ると、あれ?くろがおもちとブランカの間にいました。
↑左から順にリサ、おもち、くろ、ブランカ
ほかにも、リサとくろがプールで泳いでいたり、おもちとくろが嘴が届きそうな近い距離にいたりといったことがたびたび観察されるようになりました。
(あー&ももは彼らの世界にこもっていて、まだ交わっているところは観察できていません...)
新たな出会いと別れからおよそ1か月。これからのぺんぎんぷーるの変化を楽しみに、ぜひ新しい仲間をご覧ください。
(いち)