2020/02/21調理室の日常⑥ フードロス対策に貢献
調理室からこんにちは!
よくよく考えたら、安佐動物公園はフードロス対策に貢献している!と思ったのでブログを書きました。
はじめにお伝えしたいのが、当園ではゴミを餌としてあげている訳ではありません。
まだ食べられるのに廃棄してしまうフードロス、一説によると毎年650万トンもの量になるそうです。
動物園でもっとも体重の重いアフリカゾウの「タカ(雄)」が5トンです。
なんとゾウ130万頭分ですよ!えらいこっちゃ!
話は変わって、動物を飼育するときに、餌代ってなくすことはできないんですね。
だけど少しでも安くすることはできる。
その餌代を節約するための努力が、たまたまフードロス対策になっていました。
例えば、少しキズがあるため店頭に出しづらいリンゴやサツマイモ。
スーパーに並ぶ前に剥ぎ取られる白菜の外葉。
サンドイッチにする時に切り落とされる食パンの耳。
そう、これらはヒトが食べる衛生面の基準をクリアしているのに、捨てられる部分です。
他にも、産卵率が低下したニワトリ(廃鶏と呼ばれ、ライオンなどの肉食動物に与えています)
なども含めると、ざっと見積もって年間30トンぐらい消費しています。
それでもゾウ6頭分か・・・
時々、寄附のお申し出を受けることがありますが、
賞味期限を大きく過ぎたものだったり、虫がわいているものだったりすると悲しくなります。
大切な飼育動物ですから、私たちヒトも食べられるぐらい衛生的で、かつ安い餌を用意しています。
業者さんがきれいに梱包してくださっています。
ということで、最近スーパーに行くと、きれいなリンゴばっかり目につきます。
でも娘に食べさせるのに、よりきれいなリンゴを選んでしまう自分がいて、なんだかなぁと思っているのでした。
(いち)