2020/02/16キリンの『キリコ』について
いつもは4頭の群れで展示しているキリンたちですが
先日から、いちばん年上(23歳)の「キリコ」がお休みしております。
▲キリコ
いつも群れを率いてくれているキリコ。
普段は他の3頭のキリンたちと一緒に運動場へ出るのですが、2月4日の朝、外に出る直前に寝室内で足に怪我を負ってしまいました。
寝室の窓にはキリンが触らないよう保護する柵がありますが、その日の朝、キリコはその柵の枠に角を挟んでしまい、角をはずそうとした拍子に足をくじいてしまったようでした。
しばらくは無理に歩かないようにとその日のうちに群れから離して、足への負担が少なくなるよう、ふかふかにワラを敷いた寝室内で過ごさせ始めました。
しかし外に出たいのか寝室内を歩き回り、足の状態は悪くなる一方・・・。
足をくじいてから5日目、自然治癒は見込めないと判断し、麻酔をかけて足をギプスで固定することにしました。
キリンの麻酔はかなり難易度が高いと言われています。
体の大きさ、首の長さ、反芻動物ゆえの胃の大きさなど、一筋縄ではいかない特殊な体をしています。
万が一の事態も想定しましたが、キリコのもともとの体力、獣医師の技術、飼育職員の協力により、くじいた足の固定を終え、無事に麻酔から覚めることができました。
▲麻酔で眠り、足にギプスを巻かれるキリコ
固定された足は重いのか、圧迫感があるのか、少し邪魔そうにする仕草はありますが、まっすぐに地面に付けて歩けるようになりました。
麻酔の影響なのか以前ほど食欲がなく、まだ気を抜くことは出来ませんが、元気に歩けるようになった時には外に出る日もあるかと思います。
▲立ち上がって歩くキリコ
キリコが少しでも元気に、長生きできるように温かく見守っていただければと思います。
(メン)