飼育係のasazooブログ! 動物の様子や飼育の話題など安佐動物公園の日々の様子を飼育係がお届けします!

2020/05/16忘れないでね、ハイラックスのこと

    

皆様こんにちは!

      

     

再整備計画に伴う工事のため、ケープハイラックスが非公開の施設に移動してから早くも1年が経ちました。

    

       

ハイラックスのこと、忘れていませんか???

    

       

皆様にハイラックスのことを忘れないでもらいたい

もっともっと知ってもらいたい

一番好きな動物に選ばれたい・・・

     

         

そこで!ハイラックスのことを色々と書いていきたいと思います!!

     

        

まずは基本的なことから・・

      

       

ケープハイラックス Procavia capensis は、

ハイラックス目ハイラックス科ハイラックス属に分類されます。

全長約 40 cm(尾は外からは見えません)、体重約 3 kgくらいの小型の哺乳類です。

     

P2010286.JPG

  ↑

このような姿から、ネズミの仲間だと間違われることが多いのですが、

ネズミの仲間ではなく、ハイラックスという独自に進化してきた仲間です。

しかもなんと!骨格や遺伝子などからゾウに近い動物だと考えられているんです!

    

           

アフリカ大陸の南部に分布しており、

IUCN(国際自然保護連合)が指定するレッドリストでは、

LC(Least Concern: 低懸念)とされています。

様々な環境で暮らすことができることから(詳しくは次回予定)、

現在絶滅の危機には瀕していないようです。

    

          

ちなみに・・・

  

           

ハイラックス科の中には、ハイラックス属・イワハイラックス属・キノボリハイラックス属の3つのグループがあります。

   

          

日本の動物園で飼育されているハイラックスのほとんど全てがこのケープハイラックスです。

しかし、埼玉県にある埼玉県こども動物自然公園では、イワハイラックス属に分類されるキボシイワハイラックス Heterohyrax brucei が唯一飼育されています。

(私もまだ訪れたことがないので、新型コロナウイルスが収束したら絶対に見に行こうと心に決めています!)

     

  

            

さて、まだまだ書きたいことがあるのですが、今回はこれくらいにしておきましょう。

次回からは彼らの暮らしや体に迫りたいと思います!お楽しみに!

                                 HR