2021/10/08忘れないでね、ハイラックスのこと14
皆様こんにちは!ハイラックス担当です。
2021年9月1日に安佐動物公園は開園50周年を迎えました!
ハイラックスはしばらく非公開が続きますが、元気に過ごしております。
せっかくの機会ですので、今回から安佐動物公園における
ケープハイラックス飼育の歴史を数回に分けて紹介していきます!
安佐動物公園にケープハイラックスが初めてやってきたのは、
1971年の開園から3年後の1974年のことです。
この年に完成したのが、「はちゅうるい館」です。
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はちゅうるい館
1974年5月に南アフリカ共和国のケープタウンからやってきた
10頭(オス4頭、メス6頭)のケープハイラックスは
なんと、はちゅうるい館1階の夜行性動物エリアで飼育・展示されたのです。
しかし、1ヶ月ほどで体調不良の個体が現れ、
同年8月には非公開の野外施設に移しています。
ハイラックスは昼に活動的な、日光浴を好む動物であることが分かったのです。
今では、簡単にハイラックスに関する文献などを集めることができますが、
当時はインターネットもないため、ハイラックスに関する情報が少なく、
どのような動物なのか、まさに手探りの状態だったのでしょう。
しかし、このような日々の試行錯誤と観察により
ハイラックスの飼育も徐々に軌道に乗り始めたのです。
さて、このように安佐動物公園にやってきたハイラックスたちですが、
来園した年の11月に子どもが産まれました。
ハイラックスの妊娠期間は7~8ヶ月であることから
来園したときには既に妊娠していたと思われます。
その後も1976年、1977年に出産が確認されましたが
子どもは成育しませんでした。
そして、1978年に産まれた子どもがようやく成育し、
当園初めての飼育下繁殖に成功したのです!
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1978年8月に撮影されたケープハイラックス
向かって右の個体はその大きさからその年に生まれた子どもであると考えられます。
今回はここまで!まだまだ続きます。
HR