2020/12/25ペンギンぷーるの日常⑥ 卵の回収
ペンギン"らーちゃん"が11月2日と5日に、それぞれ1卵ずつ産卵していたのですが、
残念ながら孵らずでした。
産卵から約20日目、孵化までの折り返し地点で一度検卵することにしています。
その時に、11月5日に産んだ卵がどうやら発生していそうだと思っていました。
この卵の孵化予定日が12月17日。
孵るかなぁ~どうかなぁ~
だんだん不安になってきた。
と周囲に漏らすと、ある人が「孵化する少し前から鳴き声が聞こえるよ」とのこと。
給餌のたびに耳を澄ましますが、うんともすんとも。
遠くで鳴いているスズメの声に「いま鳴いた!?」と勘違いするぐらいでした。
卵からは何の音沙汰もないまま、孵化予定日を迎え・・・
なんとなく"らーちゃん"が抱卵することに対して気がそぞろ。
"くろちゃん"に至っては数日前から次の求愛を始めていました。
翌日、意を決して、卵を手に取ると、中からぽちゃぽちゃと音がします。
こりゃ、ダメだぁ。
そのまま、解剖室で中を開けてみると、全長4cm程度の胚が出てきました。
やっぱり、発生していたのかと安堵するとともに、
どうしてダメだったのか・・・と悔しくなりました。
じっくり反省して、2クラッチ目の産卵に向けてまた準備します。
"くろ"と"らー"は、次を見据えて巣材集めに夢中です。
こちらも、次の産卵までにしっかり食べてくれよ~とアジを握る手に力が入ります。
(いち)