2021/07/09ペンギンぷーるの日常⑨ 今年もアレの季節到来
夏の換羽期以外、ほとんどが繁殖期と言われているフンボルトペンギン。
当園のペンギンたち、昨年11月に最初の産卵が始まり、5月上旬には3回目の産卵がありました。
(しかし、それも未発生に終わりましたが・・・)
【らーちゃん3クラッチ目の未発生卵】
ところが6月に入ると、ペンギン達の様子ががらっと変わりました。
周りが喧嘩したり騒がしくなると抱卵をやめて飛び出してくる
いつも一緒のペアが別室で過ごしている
よく食べる
確信しました。繁殖期終わったな、と。
惰性なのか、性なのかわかりませんが、巣材を置いておくと少しは運びます。
でも思い切って全部撤去しました。
その方が掃除が楽なんですもん。
抱卵中、敷きっぱなしだった床材も消毒しました。
【巣材の竹を取り除き、人工芝を消毒】
次に思ったことは、今こそ血液検査や~!
ということで、繁殖期と換羽期の合間を縫って6月20日に6羽の健康診断しました。
担当者は今年で2回目です。
保定(血液を抜く間に動物を動かないようにすること)もお手のもの。
【ペンギンの保定:頭を脇で挟み、嘴で攻撃されないようにする】
最後まで逃げていた桃ちゃんを「も~もちゃん」と甘い声で呼び、
少し気になって近くに来たところを捕まえたときは、
我ながらプロになったなと思いました。
(内心は、あぁこれで築いた信頼が崩れる・・・と不安でしたが、
その後の給餌は何一つ変わらずでした。)
【血液採取:肢の外側の血管から採る】
【血液採取:肢で無理ならフリッパー(翼)】
【ついでに体重測定:繁殖期で痩せなかったのはきーちゃんだけ】
【ついでに爪切りされるらーちゃん】
検査結果は問題なし。
そんなこんなで、6羽とも換羽に向けてもりもり食べています。
ご来園予定の方、今が年に1度の食欲旺盛期です。
タイミングが合えば、もりもりアジを食べる様子を見に来てください。
【今年も換羽トップバッターになりそうなあーちゃん】
(いち)