2021/06/126月15日は・・・・
毎年6月には、語呂あわせで06(オウム)月15(インコ)日を、「オウム・インコの日」としてイベントをやっていました。
昨年は新型コロナの感染予防のため、イベント当日に缶バッチを配布し、ぴーちくパークではパネル展示のみ行いました。
今年は今日6月13日に予定されていましたが、感染拡大防止のため臨時休園中です。
ですのでブログでお話したいと思います。
安佐動物公園のぴーちくパークでいつも見ているコンゴウインコの仲間は、野生では数が減ってきて絶滅(地球からいなくなってしまうこと)してしまいそうな種類もいます。
コンゴウインコの仲間の数が減っているのには、2つの大きな理由があります。
一つ目が環境破壊で住む場所がなくなっていることです。
野生のコンゴウインコの仲間は、南米の木がいっぱい生えているジャングルに住んでいます。そこでは、とっても背の高い大きな木の洞(うろ 内部が空洞になっているところ)を巣にして子育てをします。
その子育てをするための大きな木が、人間によってどんどん切られてなくなってきています。そのため卵を産んだりひなを育てたりすることができなくなって数が減っているのです。
人間はジャングルの木を切って畑や牧場をたくさん作っています。畑や牧場を作るとき木を焼いたりするので、その火の粉が風で飛んでいき火事が起こって、また木が燃えてなくなっていきます。
昨年はスミレコンゴウインコなど希少な動物たちが住んでいるパンタナール湿原のあたりで大規模な火事が起こりました。
二つ目は乱獲(たくさん捕まえること)によるものです。
コンゴウインコのカラフルできれいな羽を飾りにするためや、貴族のゲームとして狩りの対象とされて殺されてきました。そして頭が良くて言葉を覚えるインコはペットとして人気があるためたくさん捕らえられて売られたりもしています。
このままではコンゴウインコが絶滅してしまいます。
しかし、世界中で希少動物を守っていこうという法律ができて、コンゴウインコの仲間も守っていく活動が始まりました。
国や保護団体によって保護されたコンゴウインコを野生に帰すという活動が行なわれ、少しずつですが数が増えてきている種類もいます。
安佐動物公園では毎年コンゴウインコの仲間達が繁殖しています。野生に返すことはできませんが、増えたインコたちは他の動物園にお嫁さんやお婿さんに行って数を増やしています。
いつか日本中にたくさんのインコたちが増えて野生に戻せるようになればいいですね。
そして、野生のインコたちと繁殖して増えていくとうれしいですね。
by M