2021/08/04スローロリスの赤ちゃんの成長①
みなさんこんにちは! はちゅうるい館1階 夜行性動物担当の、ひーです。
夏真っ盛り!こんなに暑いのに、はちゅうるい館の展示場は暖房運転、継続中です(観覧通路は冷房が効いていて涼しいですよ^^)
さて、先日紹介したスンダスローロリスの赤ちゃんですが、
すくすくと元気に成長中です。
産まれたばかりのころは、体を丸めて枝につかまりじっとしていましたが、
成長するにつれて、スローに動くようになってきました。
お母さんのララも、初めての出産にも関わらず、とっても子育て上手。
穏やかで、父親のショウヘイの相手までしつつ(ショウヘイがララのことが大好きなのです)、
見ていて安心します。
生後4日目の赤ちゃん、開園前の消灯(夜モード)前の巣箱の中
寝る時は3頭でくっついて寝ています。このあと、ララとショウヘイがじゃれあっていました。
子供の様子をみながらですが、体重測定も行っています。
生後2日目に47gだった体重は、2週間ちょっとで90gまで増えました。
産まれてすぐから、握る力はとっても強かったです。
お母さんの胸に抱かれて...というよりも自身でしっかりとしがみつく姿は印象的でした。
担当になって初めて経験するスローロリスの出産、しかも出産自体も8年ぶり(母親は違いますが)ということもあり、元気に育ってくれるか心配もあったのですが、
ララの上手な子育て、一生懸命にララの乳を飲む赤ちゃん、そしてちょっとナイーブになっているショウヘイ(日に日に父親らしくなってきました)の姿が微笑ましいなと思う日々です。
赤ちゃんは産まれたときから、毛はフワフワ、丸くて大きなつぶらな瞳で本当にかわいいです。
可愛い赤ちゃんの様子や成長を伝えたい。と思いブログを書きましたが、
同時に、改めて感じたことがありました。
それは、こんなに可愛いから、、、ペット目的の乱獲が起きてしまうのだな、という思いです。
スローロリスは、ペット利用のための乱獲や生息環境の悪化により、野生の個体数が減少し、絶滅が危惧されている動物です。
ララやショウヘイたちは動物園産まれの個体ですが、その隣の展示場で飼育しているスローロリスのヒロは、野生で産まれた個体で、関東の空港で保護されて安佐動物公園にやってきました。
そのことについても紹介したい。と思いましたが文章が長くなってしまいましたので、
次のブログで紹介したいと思います。
それでは、ぜひロリスたちに会いに来てくださいね。夜行性動物でお待ちしています^^