2022/07/25テンジクネズミのおじいちゃん
こんにちは!
先日、テンジクネズミのこどもについてお話しましたが、
今回はテンジクネズミのおじいちゃんについてお話したいと思います。
こちら、名前はサビ君。まもなく7歳のおじいちゃんです。
サビ君(2022年4月撮影)
当園では現在68頭のテンジクネズミを飼育していますが、
そのうち20頭が5歳以上です。
テンジクネズミは寿命が5-6年ほどであるため、
この20頭は高齢個体になります。
高齢になると、動きも少しずつ鈍くなりますし、
毛艶が落ちたり、腰回りがやせやすくなったりします。
画質が悪くて申し訳ないですが、こちらの写真をご覧ください。
チモシーを食べるテンジクネズミたち
右から2番目がサビ君で、それ以外は比較的若い個体です。
サビ君がかなり小柄なのがわかると思います。
さらに、こちらは3頭のおじいちゃん。
左からナツ(オス)、サビ(オス)、レオ(オス)
真ん中のサビ君が、他2頭より少し小柄なのがわかるでしょうか。
サビ君はあと約半月で7歳です。
ナツ君はあと約1カ月半で7歳、レオ君は今5歳半です。
ナツ君やレオ君も若い個体に比べると小柄になってきましたが、
サビ君は特にそれが顕著で、少し前から動きもかなり鈍くなってきました。
食べるスピードが遅いことと、群れでちょっとしたケンカが起きた時に逃げ遅れてしまうため、
最近はサビ君だけ別のお部屋で過ごしてもらうことも多いです。
それでもその日の調子を見ながら、時々群れに戻すと、
他の個体に毛づくろいしてもらったり、毛づくろいし返したりする姿が見られます。
また、テンジクネズミは3つの群れに分けており、日替わりで展示しているのですが、
サビ君も涼しい日の朝だけ少しの時間群れと一緒に展示していることもあります。
時々お客様からは、「小さいからこどもかな?」なんて言われています。
テンジクネズミは動物園の動物の中でも個体数が多いですし、
年齢も性格も様々です。なにより、とても近くで観察できますよね!
体の大きさや毛艶、そして動き方などをゆーっくり観察してみると、
新しい発見があるかもしれません。
ぜひそんなことを考えながらテンジクネズミたちを観察していただけたらと思います。
最近のサビ君(2022年7月撮影)
サビ君は見た目も動きもとってもおじいちゃんですが、
ごはんもしっかり食べますし、飼育係にもしっかり反応してくれます!
もし運よくサビ君に出会えたときは、優しく見守ってあげてくださいね!
それではまたお会いしましょう♪
たかたか