2020/05/06はちゅうるい館の仲間たち(4)ニシアフリカコガタワニ
こんにちは。じゃいです。
安佐動物公園の歴史上でも、最も静かだったと思われるGWも今日で終わりです。
園路は寂しいので、せめてブログは賑やかに更新したいと思います!
ということで連載第4回は、はちゅうるい館の出口付近にいる「動かない人気者」、
ニシアフリカコガタワニを紹介します。
動かなくても、やはりワニは迫力がありますよね。
その名の通り、アフリカ大陸の中央~西部、ギニア湾沿岸の河川域に生息してるワニです。
最大でも全長は2mほどと、ワニの仲間ではやや小型の種になります。
現在は、安佐動物公園で1990年に産まれたオス1頭を展示しています。
さて、そんなワニについての豆知識をいくつか紹介していきたいと思います。
みなさん、ワニって英語でなんというかご存知ですか?
・アリゲーター(alligator)
・クロコダイル(crocodile)
2通りの呼び方を聞いたことがあるのではないでしょうか?
実は、この2つは種類が違うんです。
ワニの仲間(ワニ目)は、アリゲーター科とクロコダイル科という、2つの大きなグループに分けられるんですね。
生息している場所や温度への適応など色々な違いはあるのですが、顔で見分けることができます。
口を閉じているときに、
幅広い上アゴが下の歯を覆っているのがアリゲーター、
上アゴが細身で下の歯が見えているのがクロコダイルです。
歯が見えているせいか、なんとなくクロコダイルの方が怖い顔に感じますね。
ニシアフリカコガタワニも、クロコダイルの仲間です。
冒頭の写真を見ていただくとわかりますが、下の歯が見えていますよね!
さて、そんなワニの歯ですが...
プールの中をよく見ると、ときどき歯が落ちているのを見つけることができます。
私達の歯は、乳歯から大人の歯に1度生え変わるだけですが、
ワニの歯は、何度も抜けて生え変わるんです!
何度も抜け落ちるので、集めるとこんなにたくさんになります!鋭いですね~。
さてさて、ワニの体からもう1つ豆知識を。
ワニの手足、指が何本あるか知っていますか?
実は前と後ろで指の本数が違っていまして、
前肢の指は5本! 後肢の指は4本! が正解です。
これはアリゲーターもクロコダイルも、全てのワニで同じです。
ちなみに、カエルやサンショウウオなどの両生類は、前肢の指が4本、後肢の指が5本です。
ワニとは前後が反対なので、間違えて覚えないようにしましょう~
ということで、今回はコガタワニの細かな形の話でした。
ワニはあまり動かない動物なので、見ていても面白くない...なんて声もありますが、
動かないからこそ!どんな形をしているか、じっくり観察してみてくださいね。
それでは、また次回!
じゃい